鹿児島県警によるウェブメディアに対する家宅捜索は
言論・表現の自由を蔑ろにする暴挙だと強く非難します。

インターネット報道協会

鹿児島県警によるウェブメディア「ハンター」への家宅捜索は、報道機関の取材源の秘匿という基本的な原則を著しく侵害する行為であり、表現・言論の自由を脅かし、国民の知る権利を阻害するものである。

さらに、その際入手した文書をもとに情報提供者を特定し、鹿児島県警・前生活安全部長を逮捕、これを検察が起訴したことは、内部告発を抑制することに繋がり、社会全体の透明性を損ない、民主主義社会の根幹を脅かすもので、断じて容認できない。

こうした権力の濫用に対して、新聞やテレビ等の大手メディアは十分な問題意識を持っていないように見える。小さなウェブメディアだから家宅捜索されたので、自分のところに権力は手を入れないとの甘い認識が根底にあるのではないか。

今回の事件は、特定のメディアに対する攻撃ではなく、報道の自由に対する攻撃だとうけとるべきです。全てのメディアは、この問題に対して連帯し、声を上げようではありませんか。